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老後は自宅をどうすればいい?後悔しない維持と処分の方法を徹底解説

中部エースでは、これまで相続での不動産売却や、相続による空き家対策などさまざまな情報を発信してまいりました。

しかし、根本的な問題として老後に自宅をどのようにするかを決めておけば、このような問題は発生しないのではないか?という観点から、今回は「老後に向けて自宅の維持管理や処分の方法」について解説いたします。

・「不動産」と「負動産」にしたくない
・老後に向けてのリフォームや維持管理の方法が知りたい
・生前に売却するための方法を知りたい
・子供たちに相続で揉めてほしくない
このような悩みをお持ちの人たちにはぜひお読みいただきたい内容です。

ぜひ最後までお読みいただき、思い入れのある自宅との向き合い方のヒントになれば幸いです。

老後に向けた自宅のリフォームについて


老後を快適な環境で過ごすためには、自宅のリフォームが欠かせません。なぜなら、若い頃と比べて体も思うように動かなくなるため、老後の体に合わせて家を改装する必要があるからです。

ここでは、老後に向けた自宅リフォームのプランについて解説します。

バリアフリーの実施

老後の生活でもっとも重要なポイントは、バリアフリー化することです。やはり細かい段差は日々の生活のストレスになるほか、思わぬ段差につまづいてケガをすることも考えられるからです。

バリアフリー化で主に実施すべきポイントは以下のとおりです。

・スロープの設置:玄関や部屋の出入口にスロープを設置することで、車椅子や歩行器の利用がしやすくなります。

・床の高さを統一:リビング、キッチン、廊下など家全体の床の高さを揃えることで、つまずきの危険をなくします。

てすりの設置

老後は体が不安定になるため、さまざまなところにてすりを設置することも良いアイデアです。転倒のリスクを軽減させることができるため、早期に取り組んでおきたいところです。

てすりを優先的に設置したい箇所は以下のようなところです。

・階段:上下の移動を安全にするため、階段の両側に手すりを設置するとよいでしょう。

・トイレ:便座の横に手すりを設けることで、立ち上がりが楽になります。

・浴室:浴槽の出入りやシャワー使用時に手すりがあると、安全に入浴できます。

広い通路の確保

歩行器の利用や車いすの生活を考えると、通路幅が広いと利便性が向上します。介助する人もされる人も安心して生活するためにも、通路幅について考えることが重要です。

通路幅を確保するポイントは、以下の例を参考にしてみてください。

・通路幅の確保:廊下や通路の幅は少なくとも80cm以上を確保しましょう。これにより、車椅子や歩行器のスムーズな移動が可能になります。

・ドア幅の拡張:ドアの幅も車椅子が通れるように80cm以上にすることが望ましいです。また、引き戸にすることで開閉が楽になります。とりわけ、通路よりもドア幅が狭くなることが一般的ですので、引き戸にリフォームすることも有効です。

なお、車いすの寸法はJIS規格により一定のサイズが規定されています。規定によれば、手動車いす・電動車いすに関わらず、横幅は70㎝です。通路幅と車いすの関係については、以下の資料を参考にされてみてください。

出典:国土交通省 「車いすに関する基本寸法」より
https://www.mlit.go.jp/common/001392062.pdf

浴室とトイレの改修

浴室とトイレは、日々利用する設備であるほか事故も起こりやすい箇所ですので、優先的に対応を行いたいところです。安全に利用できるような工夫が欠かせません。

浴室やトイレのリフォームには、以下のようなポイントが重要になってきます。

・滑りにくい床材:浴室やトイレの床には、滑りにくい素材を使用しましょう。これにより、転倒のリスクを軽減させることができます。

・便座の高さ調整:高齢者や身体の不自由な人には、便座の高さを調整することで、立ち上がりが楽になります。

・低い浴槽への変更:高齢者には浴槽をまたぐ動作が困難になるほか、ケガに繋がることが懸念されます。高さの低い浴槽に変更することで日々の入浴が楽になるほか、ケガの防止にも繋がります。

キッチンの改修

キッチンも毎日利用する設備ですが、高齢者には改装することによって利便性がアップします。

キッチンのリフォームには高齢者独自の目線をもって実施することが重要です。

・使いやすい収納:高い場所の収納を引き出し式の収納へ変更することで、無理な姿勢を取らずに必要なものに手が届きます。転落リスクをそもそもなくすことができます。

・キッチンの高さを変える:車椅子利用者や立ち作業が難しい方のために、キッチンの高さを低めに設定しておくとよいでしょう。また、複数の人が利用するときは高さ調整が可能な仕様のものを選ぶ方法もあります。

照明の改修

照明器具やスイッチも将来のことを考えるとリフォームの余地があるところです。照度のみならず、改修すべきポイントは多数ありますので参考にしてみてください。

照明まわりの改修は主に以下の点を中心に進めてみてください。

・センサーライト:廊下や玄関、トイレなどにセンサーライトを設置することで、夜間でも安全に移動できます。

・暗い場所をなくす:各部屋や通路に明るい照明を設置し、暗い場所がないようにすることで、転倒防止に繋がります。

・スイッチ位置を低くする:スイッチの位置は基本的には床から120㎝の位置に設置されます。そのため、将来に向けてスイッチの高さを20㎝程度低くしておくことで、車いすでもカンタンにスイッチを押すことが可能になります。

自宅の処分方法について

将来、自宅を処分することを考える日が来るかもしれません。弊社:中部エースに寄せられる自宅の処分では、以下のような理由が多く聞かれます。

・施設入所のための資金を捻出するため
・老後の生活資金を確保するため
・高齢の生活に向けた住居への買い替えのため
・相続で揉めないように生前で処分するため

ここでは、さまざまな理由により自宅を処分する方法について解説します。

処分方法① 売却する

自宅の処分でもっともメジャーな方法が売却です。売却によりまとまった資金を手に入れることができるほか、維持管理などメンテナンスの手間から解放される点は、高齢者にとっては喜ばしいことです。

また、相続問題を生前に解決できる方法でもあるため、終活のプロセスで不動産の売却を検討している人は少なくありません。

ただし、自宅を売却することは、住み慣れた我が家を離れることを意味します。新しい住居を探さないといけませんし、引っ越しの手間や苦労も発生するでしょう。また、売却までに多少は時間を必要としますので、余裕をもったスケジュールをもって売却活動に望むことをおススメします。

処分方法② 賃貸にだす

自宅を売却する以外にも、賃貸物件として市場に出す方法があります。不労所得が手に入る点ではおススメの処分方法ですが、維持管理の手間からは解放されません。

自分が住んでいる家であれば、ちょっとの不具合はガマンしておけばよいもの。しかし、人にお金を払って住んでもらっている以上、「ガマンしておいてください」とは口が裂けても言うことはできません。

維持管理の手間や費用も特に問題ない人には、賃貸転用は良い選択肢といえるでしょう。

処分方法③ リースバック

リースバックとは、自宅を売却したあとに、売却した自宅を賃貸で借りることをいいます。売却による売却益を手にすることも可能ですし、固定資産税や維持管理費などの保有しているかぎり要する費用をかなり軽減させることが可能です。

ただし、リースバックは売却してからではなく、リースバックを条件として売却することが一般的です。そのため、売却益は普通に売却したときよりも安くなる可能性がある点には注意しましょう。

処分方法④ リバースモーゲージ

リバースモーゲージとはシニア世代向けのローンで、自宅を担保に資金を借り、亡くなった後に自宅を売却して返済します。

リバースモーゲージのメリットは、自宅に住み続けながら老後の生活資金を確保できる点です。高齢者でも借り入れ可能で、一括受取や定期的な受取など柔軟に選べます。返済方法も多様で、利息のみの返済や死亡後の一括返済が可能であり、繰り上げ返済もできます。資金の使い道は、投資や事業目的以外なら自由です。

一方デメリットも存在しており、代表的なものは、家の担保価値によって借入限度額が決まり、希望通りに借りられない可能性があることです。また、相続財産として家が残らないため、推定相続人の同意が必要です。土地付き一戸建て住宅が主な対象で、マンションは限られた条件の物件に限られます。さらに、年齢制限があり、契約終了時に家を売却する必要があるため、子供との同居が難しくなります。

手元資金に不安がある人にはおススメの方法ですが、資産が押さえられることになるため、自由度は少ない点がデメリット。利用にあたっては周りの人の意見も尊重する必要があるため、慎重な判断が求められます。

老後に向けて自宅をどうするかは前もって考えておこう

今回は、老後に自宅をどうするかについて解説いたしました。

老後に備えた自宅のリフォームは、安心して暮らすための重要な計画です。賢く選択し、経済的な安定と快適な住まいを両立させるための参考にしてください。また、自宅をどのように処分するかは、老後の生活を大きく左右します。適切な処分方法を検討して、自分たちはもちろんのこと、相続問題に発展しないように早めに対応されることをおススメします。

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