住んでいる家を売りたい人の中には「新しい住み家」をまだ見つけていない人も多いのではないでしょうか。この記事では、これから家を売却したいけど、「できれば住みながらスムーズに売却したい!」という人のために、以下の内容を詳しく解説します。
・居住中の家をスムーズに売却するための4つのポイント
・居住中の家を売却する際のメリット
・居住中の家を売却する際のデメリット
・居住中の家を魅力的に見せる方法
この記事を読めば、居住中の家でもスムーズに売却するためのポイントが理解できます。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
居住中の家が売却しにくい理由とは?
居住中の家が売却しにくい理由としては主に2つあります。
生活感がでてしまい魅力的に見えないから
家は「視覚的な印象」が非常に大切です。そのため、家に生活感があるとそれだけで興味を失う人も多くいます。
洗濯物や食器類など、不要なものは片付けるようにして、部屋全体を見やすいように、スペースを増やしましょう。心理的に部屋に生活感があると「自分の生活を想像しにくい」感覚になります。質素なインテリアにすることを心がけることが大切です。
居住中の売主に気を遣うから
家を購入するために見学する人はどうしても遠慮がちになります。
・まだ住んでいるからあまり長居するのはやめておこう
・部屋が散らかっているから早く帰ろう
・洗濯物が干してあるからこの部屋は見るのをやめておこう など
わざわざ購入しようと思って見に来ているのに、満足がいくまで見学できない状況はとても残念ですよね。できるだけ、部屋を片付けておくなど快適な環境で迎えてあげましょう。
居住中の家をスムーズに売却する4つのポイント
居住中の家をスムーズに売却したいなら、次の4つのポイントをしっかり押さえることが重要です。
物を置かず部屋をある程度きれいにする
物を整理整頓することで見た目の印象が向上します。物がなくなれば、家のスペースをより広々と見せることができるため、「広くて魅力的な部屋」に感じさせることが可能です。購入者に好印象を与えるために、部屋をある程度きれいにすることを心がけましょう。
売主自身の第一印象を良くする
居住中の家を購入者が見学する場合、売主も一緒に立会うことがあります。できるだけ第一印象を良くし、売主であるあなた自身の印象を強くすることで家の売却を促進することが可能です。
・言葉遣いなど礼儀を正しく
・親しみやすさを持つ
・家を見に来てくれたことに感謝する
売主がしつこくしゃべりすぎない
案内時に売主がしゃべりすぎると、購入者は情報が入りすぎたり聞き疲れたりすることがあります。適切なタイミングで購入者に質問をして聞き手になることで親近感がわいて、短時間で「信頼」を抱かせることが可能です。
できるだけ自由に家の中を見学してもらうような環境作りを行いましょう。
売主が思う「魅力」を押し付けない
売主自身が魅力的だと思うことを存分にアピールする人がいます。しかし、売主が「魅力的」だと思うことが、相手にとっては「好みではない」「必要のないもの」であることを理解することが必要です。
・壁紙やインテリア
・クローゼットの数
・キッチンの仕様 など
売主がお洒落だと思うアンティーク調の壁紙も、購入者はシンプルな白を好んだり、クローゼットの数の多さをアピールしても、荷物や洋服があまりない購入者には必要なかったり、キッチンのグレードをアピールしても、料理をあまりしない人だったり。
購入者が家に対して求めていることを「聞き出す」ことが必要です。
居住中の家を売却する際のメリット
家に住みながら売却することで得られる「3つのメリット」をここで紹介します。
新たな家の購入資金にできる
住んでいるうちに購入者が見つかれば、新たな家の購入資金の計画がしやすくなります。
家を購入する流れ
A 家が売れる前に新たな家を購入する場合 | B 家が売れた後に新たな家を購入する場合 |
①新たな家探しを始める | ①住んでいる家の売却活動を始める |
②金融機関から住宅ローンを借りる | ②買い手が見つかる |
③新たな家を購入する | ③新たな家を探し始める |
④住んでいる家の売却活動を始める | ④金融機関から住宅ローンを借りる OR 売れたお金で新たな家の購入費用にあてる |
⑤買い手が見つかる | ⑤家が売れてお金が入る |
⑥家が売れてお金が入る | ⑥新たな家を購入する |
スムーズに資金管理ができる
前述した表の通り、Aの場合、最初に新たな家を購入するので住宅ローンの手続きやまとまったお金の準備が必要になります。家が売れてお金が入るまでに時間がかかるため大変です。
一方Bの場合、住みながら購入者を確保できているため、タイミング次第では、家が売れてお金が入るのと同時に新たな家の購入ができます。スムーズな資金管理ができるのも、居住中の家を売却するメリットです。
家のメリットやデメリットなどリアルな声を伝えれる
居住中の家を案内する場合、売主が立ち会うケースがほとんどです。その際に、実際に住んでいる売主が、購入者に対して家のメリットやデメリットなどリアルな情報を伝えることができます。
空家の場合は、不動産会社が購入者を案内するため、購入者に伝える情報が間違っていることもあります。実際に住んでいる人から家の説明をしてもらえば購入者も安心です。
居住中の家を売却する際のデメリット
家に住みながらの売却にはデメリットもあります。3つのデメリットを理解しておきましょう。
じっくり見学しにくい
購入者が家を見学する際に、売主がまだ住んでいる状態を見せられてしまうと、心理的にじっくり見学できません。特に、生活感まるだしならなおさらです。
また購入者が、家具の配置や生活のイメージが湧きにくくなります。
内覧の日程が組みにくい
売主の中でも、平日は夜まで仕事で、土日が休みの人が多いでしょう。日中は仕事が遅くまであり、土日は家族サービスやリフレッシュしたいのを理由に、購入者希望の内覧の日程を断る人もいます。
しかし、家を購入したい人は、土日に内覧希望をする人が多く、中には平日の夜に希望する人もいます。居住中の家を売却したい人は、できるだけ購入者の日程に合わせて内覧日を設定しましょう。
生活のイメージが湧きにくい
居住中の家はどうしても、家具や家電などが室内にある状態です。室内にあるものが古かったり部屋に合わなかったりすると、新しい生活のイメージを購入者がしにくくなります。
さらに、購入者のライフスタイルに合わない場合も同様です。古い家具や家電などは、内覧前に処分することをおすすめします。
居住中の家を魅力的にみせる方法
ここで解説する、居住中の家を魅力的にみせるための「4つの方法」を実践してみましょう。何かとマイナスなイメージがありがちな「居住中の家の売却」。購入者に気持ちよく買ってもらうためには、できるだけ家を魅力的にしておくことがポイントです。
お洒落な家具やインテリアを一部に使用する
お洒落な家具やインテリアを部屋の一部に使用することで、家の印象を良くすることができます。特に、モダンなデザインの家具やインテリアは高級感やファッション性を感じさせることができのでおすすめです。
音楽を流す
内覧時に、BGMとして音楽を流すのも好印象です。音楽があることで購入者がリラックスした状態で内覧できます。ジャズやクラシックなどの落ち着いたジャンルの音楽がおすすめです。
良い香りのものを用意
内覧時に良い香りを漂わせることで、購入者に心地よさを与えることができます。自然な香りのアロマや芳香剤を使用し、過剰な香り付けには気をつけましょう。
とにかくきれいにする
内覧時にはとにかく家の中をきれいにすることが大切です。
・床
・窓
・壁
・キッチン
・バスルーム
家中、全ての部屋を念入りに掃除することが必要になります。特にキッチンやバスルームなどの水まわりは気を配って掃除を行い、清潔感のある家をアピールしましょう。