不動産取引では、一生のうちに一度あるかないかの重要な意思決定を迫られることがよくあります。
しかし、一度の判断で全てを決めるのは非常に難しいと言わざるを得ません。なぜなら、不動産売買を過去に経験したこともそうそうないことであるほか、正解か不正解かもわからないからです。
そこでおススメしたいのはセカンドオピニオンという考え方です。セカンドオピニオンは、不動産取引において重要な選択肢やリスクを考えるための重要な方法で、最近はさまざまな事業領域で注目されています。
今回は、なぜセカンドオピニオンが重要なのかを探り、その価値について詳しく解説いたします。ぜひ最後までお読みください。
セカンドオピニオンとは?
セカンドオピニオンは、重要で慎重さを求められる判断や意思決定に対して、別の専門家や第三者の見解を求めることを指します。主に、医療や法律分野で耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
医療や訴訟のシチュエーションでは複数の意見を聞くことが良いとされており、セカンドオピニオンという考え方はほぼ市民権を得ています。しかし、不動産業界ではまだまだ浸透しているとは言い難い状況です。
しかし、不動産業界こそセカンドオピニオンが重要だと考えられます。なぜなら、不動産取引は複雑であり、重大な経済的影響を及ぼすからです。セカンドオピニオンを採用することで、取引に対する客観的な視点を知ることができ、よりクリアな意思決定が可能になるでしょう。
不動産取引でセカンドオピニオンを採用するメリット
不動産取引ではセカンドオピニオンを積極的に採用することにはさまざまなメリットが存在しています。ここでは、そのメリットをいくつか紹介します。
リスクを最小化することができる
不動産取引においてセカンドオピニオンを採用することで、高額な出費に伴うリスクを最小化できます。専門家や第三者のアドバイスにより、当事者が気付くことができなかった潜在的な問題やリスクを顕在化させることができ、適切な対策を講じることが可能になるからです。
不動産や取引内容を正しく理解することができる
セカンドオピニオンの採用は、不動産そのものや取引の内容をより深く正しく理解することを可能にします。専門家のアドバイスにより不動産取引で生じる契約条件の詳細や法的責任、融資条件、土地や建物の状況などの重要な要素が因数分解されるため、より正しく不動産やその取引内容を理解することができるようになるでしょう。
不動産や取引内容を正しく理解することができる
不動産取引におけるセカンドオピニオンの利用によって、客観的な目線での意思決定が可能になります。なぜなら、第三者の意見を取り入れることで感情や個人的な偏見に左右されることがなくなるため、より客観的な判断を行うことができるからです。
とりわけ、不動産売買では個人的な「感情」や「思い入れ」を重視してしまいがちです。思い出は本当に大切なものですが、引きずられてしまっては不動産売買の足かせになってしまうことがあるため、客観的な評価は必要といえるでしょう。
不動産取引でセカンドオピニオンを活用したいシチュエーション
それでは、不動産取引ではどのようなシチュエーションでセカンドオピニオンを活用すべきなのでしょうか。ここでは、セカンドオピニオンを活用した方がよい人や、そのシチュエーションについて解説します。
初めて不動産を売買するとき
初めての不動産取引では、セカンドオピニオンは本当に役立ちます。
なぜなら、不動産取引は複雑であるほか、さまざまな法律・規制・慣習がつきまとうからです。専門家のアドバイスを得ることで、不慣れな状況でも自信を持って正しい意思決定を行うことができるでしょう。
売却中の不動産が売れないとき
売却しようとしている不動産が売れないときは、セカンドオピニオンへ意見を求めることで状況が打開されることがよくあります。
なぜなら、市場の変動を客観的に見たり売却戦略を見直したりすることができるからです。不動産会社は各社で売却戦略が異なります。そのため、どうしても自社にとって得意な領域で勝負してしまうことがあるのです。中長期にわたって売却が実現しない人は、セカンドオピニオンを活用することで進展することがよくあります。
不動産取引でセカンドオピニオンをお願いしたい人
不動産取引においてセカンドオピニオンはどのような人に頼むのがよいのでしょうか。ここでは、セカンドオピニオンに向いている人を紹介します。
不動産会社
不動産に関するセカンドオピニオンとしてまず思い浮かぶのは、やはり不動産会社です。
多くの不動産取引実績があるほか、成功や失敗を含めて多大な経験値を有する不動産会社はセカンドオピニオンに最適といっても過言ではありません。
ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの、不動産購入や購入後のライフプランについて造詣のある人の意見もセカンドオピニオンとして役立てたいところです。
とりわけ不動産の購入は一つの手続きに過ぎません。その後のローン返済を含めた生活は圧倒的に長く大切だからです。不動産会社からすると、買った後のことまで責任を持てるかと言われれば答えは「NO」です。そのため、購入後の生活について親身になってくれる人の言葉は貴重であり、セカンドオピニオンに適しているということができるでしょう。
建築士や建築施工管理技士
取引を検討している不動産が「一戸建て」や「マンション」などの建物であるときは、建築に関する資格を持っている人の意見や見解は非常に重要です。
なぜなら、不動産会社の営業担当者は「不動産取引のプロ」であって「建築のプロ」ではないからです。そのため、建物の施工状況や劣化の有無などを正しく理解するためには建築のプロの意見を抜きにして語るべきではありません。
築年数がある程度経過している不動産の購入や売却を検討している人には、不動産の建築物としての評価を正しく知ることは重要ですので、セカンドオピニオンをお願いしてみるのがよいでしょう。
行政書士・司法書士・弁護士
法律に関する士業に従事している人もセカンドオピニオンには最適です。なぜなら、法的見解やリスクを正しく理解することができるからです。
不動産取引は全て法律と契約のもと行われます。そのため、何気なく読み過ごしてしまった条文や、ふと過ぎてしまった期日があとで大きな問題やリスクになって自分に降りかかってくることも当然ありえます。
そういったリスクを回避するためには法律の専門家の意見が欠かせません。不動産会社の意見も間違ってはいませんが、実際に訴訟に至ったときの判例や損害賠償の目安など、具体性において士業に勝る人はいません。
法的解釈やリスクが気になる取引を検討しているときは、士業に従事されている人たちは強いセカンドオピニオンになるでしょう。
ここは外せない、セカンドオピニオンに求めるもの
セカンドオピニオンといえどさまざまな人がいるため、誰に頼めば良いかわからないという人も多いはずです。そこで、ここではセカンドオピニオンを依頼する人の選び方とその基準について解説します。ぜひ、セカンドオピニオン選びに迷ったときの参考にされてください。
専門的な知識と経験を持っているか
セカンドオピニオンとして正しい意見を述べるため、「専門的な知識と経験の有無」は非常に重要な要素になりえます。
「もちはもち屋」という言葉があるように、得意な領域を持つ人に任せると安心感があります。しかし、さまざまな領域における専門家もさらに細分化することができるため、単に肩書だけでセカンドオピニオンを選ぶのは避けるべきです。
信用信頼に値するかどうか
セカンドオピニオンとして意見をもらうにあたって、信用や信頼することができる人かどうかもチェックしておきたいところです。
なぜなら、いくら肩書や専門性が備わっていても、パートナーとして信用できない人に意見をもらうことなどできないからです。信用に値するかどうかを見極める方法としては、実績や口コミなどを参考にすることをおススメします。ホームページでの実績紹介やお客様の声、さらにはGoogleの口コミなどを見ればある程度の判別はつくと思われます。
セカンドオピニオンとしての中立性や客観性を持っているか
セカンドオピニオンに求めるものの一つに、中立性で客観的なスタンスがあります。そのため、明らかにどちらかに偏った意見ばかりの人はセカンドオピニオンとして不適格と言わざるを得ません。
物事の良い面も悪い面もきちんと説明がなされ、そのメリットやデメリットも正しく明示されることで、自分自身の判断がよりクリアになるものです。自分にとって心地よい意見は耳障りが良いですが、それだけでは良い不動産取引を実現することはできません。セカンドオピニオンに求めるものを正しく理解し、適した人を選ぶようにしましょう。
長野市で不動産取引のセカンドオピニオンは中部エースにお任せください
今回は、不動産取引におけるセカンドオピニオンについて解説いたしました。
まだまだ不動産業界ではセカンドオピニオンという考え方は浸透していません。しかし、これだけ高額な取引を不動産会社の意見と自分の直観だけで決定するのは、見方を変えれば少々不自然であるともいえます。
弊社:中部エースにおいては他社でうまくいかなかった不動産取引についての相談を承ることがあります。他社が専門的な知識と経験に欠けているのではありません。弊社よりも実績がたくさんある不動産会社は多数存在しています。
弊社の特徴は、中立性で客観的な「寄り添い」にあります。それが奏功し長野市で長らく不動産取引のお手伝いをさせていただくことができたと確信しています。
長野市で不動産取引のお悩みがあれば、一度中部エースまでお気軽にご相談ください。