【空き家の放置は法律違反?!】放置をするとデメリットやトラブルを作り出す
日本では今、「空き家」が加速度的に増えています。
中には手入れもなにもされていない、いわゆる放置をされた状態の空き家もあるのですが、放置状態の空き家は、さまざまなデメリットやトラブルを作り出すことを知っていますか?
本記事では、空き家を放置している場合に生じるデメリットとトラブルをまとめています。
現在、所持している空き家をなんとかしたいのなら、本記事は必見ですよ。
空き家を放置するデメリットは3つある!
空き家は全国で80万戸以上あります。
そのうち森林や山を大量に保有する広大な大地を持つ長野県の空き家は、平成25年時点で24,980戸。実は全国で、2位の空き家を保有しているのです。
弊社のある長野市においても空き家の放置は深刻な問題になっています。
空き家を放置することはどんなデメリットを持っているのでしょうか。
本稿では、3点のデメリットを解説しています。
1|老朽化してしまい倒壊などの恐れにつながる
管理していない家を放置してしまうと、時間とともに必ず訪れる現象が「老朽化」です。
老朽化してしまった家は、文字の通り朽ち果てることがわかります。人が住んでいない家が老朽化するとなると、すでに老朽化している家ももっとボロボロになるということなのです。
人が住んでいない中で進む老朽化には、次の影響が現れます。
換気そのものができない→風を通せないため木材が腐る
建築物の構造を築いている木材に大ダメージを与える
他にもありますが、「老朽化」に直結する大きなデメリットは、木材の腐蝕、ダメージと言えるでしょう。
2|害虫や動物の住処になる
空き家を放置し続けるということは、庭など周辺の土地の雑草の手入れもしないということ。必然と、害虫や野生動物の侵入を許してしまう状態を作ります。
猫や犬も例外なく、野生の場合は飼い馴らされた動物ではないため、人間に対して、攻撃的になってしまうことも考えられますよね。
さすがに長野でも、写真のような狼はいませんが、ハクビシン、ネズミ、コウモリが空き家に住み着いているのをよく見かけます。
また、ハチの巣が空き家にできてしまった場合、駆除をするのは近所の方です。
3|近隣物件の資産価値への影響もある
近隣物件への資産価値とは、以下の図のような状況を指します。
景観が良い方と、空き家が一軒建つ方を見比べてみましょう。
こちらは普通と言えるような景観ですよね。
どこにでもありますが、道路をきれいにしている方もいて、散歩もしているということは、人通りも少なくないと言えるでしょう。
一方で、空き家がある景観を見比べると、なんだか住みたい感覚が薄れてきませんか?
どんなに環境がよさそうに見えても、「空き家が一軒」あるだけで、景観が損なわれるのです。
空き家を放置してしまうことは、もはや個人の問題ではなく、「近隣住民」を巻き込んだ大きなデメリットともいえるのです。
空き家を放置していると生じるトラブルは【致命的な2つ】
デメリットだけでなく、空き家を放置してしまった場合に生じるトラブルもなんとなく、想像できる方もいますよね。
空き家を放置していると、どんなトラブルが起きるのでしょうか。ここで詳しく解説します。
地震や突風などによって倒壊してしまった場合
デメリットにおいて解説した「腐蝕」が、ここで関係しますよ。
老朽化した空き家は、建物の柱が全て腐蝕しているからこそ、地震や突風であっけなく倒れてしてしまうのです。
また、この二つの事象が原因であるとき、倒壊する後だけでなく、倒壊する前から揺れた影響で破片や、木片が飛んでくるなどして、近隣の建物は多くの被害を受けるでしょう。
地震や突風だけがトラブルの原因ではありません。
不法侵入や不法投棄、放火もまた、空き家のトラブルとして大変多く取り上げられる事柄です。
空き家の所有者が不在となれば、不法に侵入し、棲みつくなど、騒ぎの原因ともなりえます。
そして、中には人が住んでいないと知っているからこそ不法投棄をすることや、人が住んでいないから火を付けるという人もいるのです。
まとめ|空き家は放置厳禁!トラブルの元!!
空き家を放置してしまったその瞬間は「個人」の問題ですが、デメリットやトラブルから考えると、もはや個人の問題とは考えられにくいですよね。
もし現在「空き家の管理ができない」と悩んでいるのであれば、長野市の制度である「空き家バンク」を利用してみませんか?
参考URL:長野市空き家バンク