知り合いが確か不動産をやっていたから頼んでみよう。
はたしてそれで良いでしょうか?
一口に不動産業者と言ってもいろいろあります。
- 開発分譲を得意としている業者(地主から土地を買い上げ造成して分譲地とする)
- アパートや貸家を得意としている業者
- テナントや店舗を得意としている業者
- マンションを分譲する業者(マンションを企画し販売する)
- 土地、建物の売買仲介を得意としている業者
などがあります。もちろん宅地建物取引業の免許を持っているし、不動産の看板をあげているので、全部出来る資格はあるのですが、それぞれ得意分野が違います。
それぞれ得意な分野で、それぞれのノウハウを生かして仕事をしています。得意な分野では、知識も経験もあり、情報が集まって来ますしお客さんもあります。
その不動産業者の得意な分野が何であるか見極めて、その業者に依頼することが必要になってきます。
アパートや貸家をメインにしている業者は、2月3月の繁忙期には、とても売り物件には手が回りません。新築分譲をメインにしている業者は、利益率が高い自らが売主の物件を真っ先に売らなければ死活問題になります・・・・。
自分の家を売ろうとする人は、少なくとも売買仲介を得意とする業者に依頼しなければならないことになると思います。
ある程度コンプライアンスがしっかりしている業者を選ぶことは言うまでもありませんが、あとはその業者が売却するにあたってどんなノウハウ(手法)を持っているか。という事になります・・・。
折角、売却を依頼しても、情報発信の機能が弱いと必要な人に情報が伝わらないのでなかなか成約に結びつきません。
不動産流通の仕組みの弊害ですが、どうしても依頼された業者は、自分のところでお客を見つけようとします。
両手数料と言って、売り手と買い手の両方から手数料を得たいので、自ら情報発信を制限してしまうことすらあります。
その業者の限られたお客様にしか情報が伝わらない。そんなことになったら悲劇的です。
情報発信をする機能があり、きちんと情報発信するか。お客が集まる仕組みを作っていて見込客をどれだけ持っているかが重要です。
不動産広告についても、従来の紙媒体からインターネットによる広告に比重が移って来ています。インターネットでの情報発信や集客が出来る業者かが重要な判断基準です。