「内覧が入らない」あるいは「希望の額で売れない」などの理由から、
不動産の売却がなかなか進まないという方も多いでしょう。
そんなときは、広告活動や販売活動、想定した売却価格を見直してみてください。今回は、不動産が売れないときの対策についてご説明します。
広告活動をチェックしよう
まず、どんな物件でも、広告チラシや図面だけで購入を決めるお客さまはいません。マンションや持ち家を買ってくれるお客さまと出合うには、「内覧」がその第一歩となります。
その内覧までにたどり着くには、売りたい物件を掲載した広告が広く世間に出回る必要があります。
ほとんどの場合、不動産業者に広告を依頼することになるでしょう。
依頼先の業者は、あなたの不動産広告を多方面のサイトに掲載して積極的に情報発信してくれているでしょうか?
業者の広告活動を確認したうえで、積極的にPRしてもらえない状態だと分かれば、別の業者にお願いしたほうが良いかもしれません。
お客さまを引きつけるような、販売広告のデザインになっていることも、内覧予約が入るかどうかのポイントです。
販売図面には、その不動産に関するあらゆる情報が掲載されています。
そこには、部屋の雰囲気がイメージできるカラー写真が多数掲載されているでしょうか?
あるいは、設備や住環境、外観などのメリットが分かりやすく説明されているでしょうか?そのチラシを手にして、「この家をぜひ見てみたい」と思える作りになっているかどうか、今一度確かめてみてください。
売却価格は妥当か?
売り手側には、「この金額で売りたい」という一線があるでしょう。
しかし、その金額ではどうしても売れない場合、相場に適した価格かどうか、検討し直してみるのも良いかもしれません。
さらに、お客さまのほうが“やり手”だと、厳しい値引き交渉で苦しむケースも。
不当な値引きは論外ですが、妥協できる部分は妥協して、適当なところで折り合いを付けなければ、売れるものも売れなくなってしまうでしょう。
インターネットの時代、不動産の適正価格は、誰でも手軽に調べることができます。
売却に踏み切る前に、まず周囲の地価や地域の不動産相場を調べ、適正価格がどれくらいか把握しておきましょう。
相場をつかんでおけば、「このあたりが売り時かな」という“交渉の妙”も体得できます。